株式会社ピリカの世界がきれいになるブログ

ごみ拾いSNS「ピリカ」やポイ捨て調査サービス「タカノメ」を運営し、世界からポイ捨てごみを無くすことに取り組む株式会社ピリカのブログです。

記事の補足と僕たちが考えていること

こんにちは、ピリカ代表の小嶌です。アプリマーケティング研究所の方に取材していただいた記事が、たくさんの人に読んでもらえているようで嬉しいです。

ただ、その一方で、僕の表現がわかりにくかったり、言葉足らずだったりして、ちょっと誤解をまねく可能性もあるなと感じたので、この場でちょっと補足をさせてもらおうと思います。ピリカはいろんな人に応援してもらって成り立つ事業なので、僕らが思っていることや、感じていることをできるだけ正確に知っていただくことが大切なのかなと思いました。

株式会社ピリカについて
まず、これだけは言わせていただきますが、弊社の女性比率は現在60%です。決してこのメガネ2人だけでやっている訳ではありません。

 

ポイ捨てごみの調査について

前提の部分で誤解を与えてしまっていそうで心配しているのですが、今回の記事で提供させていただいたポイ捨てに関するデータ(ポイ捨てごみの割合、東京23区のランキング)は、ごみ拾いSNSピリカを通じて拾われたごみのデータではありません。

拾われたごみのデータを分析しても、ユーザーさんの拾うごみの選り好みや、そもそも地域ごとのユーザー数の違いなどから、正しいデータを得ることができないのは記事にある通りです。

今回提供したデータは、我々が開発したポイ捨て調査用アプリ「フクロウ」を用いて、研修を受けた調査員が東京23区内の345地点に実際に足を運んで、落ちているごみの数を数えた結果を分析したものです。都内の様々な企業、団体、個人の方々に協力していただきこの調査が実現しました。(詳しい調査結果はこちらのレポートからご覧いただけます。

拾われたごみのデータを分析した結果(こちらも過去に弊社で発表したことがありました)よりもずっと信頼性の高いデータであることを、ぜひご理解いただけますと幸いです。

“「痛み」を感じる仕組みをつくらないといけない”という表現について

"「ゴミ問題」で大変だなと思うのは「痛みを感じる人」がいないことです。ゴミが落ちていてもすぐに人が死ぬわけでもないですし。

だから、自治体の腰が重い。そもそも、めんどうくさいことだし、取り組みに熱心でない担当者さんの中には、「悪い調査結果」が出ることを恐れて、調査自体を躊躇する人も多い。

その重い腰を上げてもらうためには、自治体や担当者さんがポイ捨ての深刻さによって「痛み」を感じる仕組みをつくらないといけないなと感じています。

例えば「自主調査を行って、勝手に自治体ごとのランキングを公開する」とかですね。その仕組みづくりは、これから力を入れていきたいです。"

「痛みを感じる人がいないなら、そもそもその問題は解決しなくてもいいんじゃないの?」という考え方があり、僕もよく自問自答しています。また、同様の意見として「お金にならない(市場から評価されない)問題は、重要度が低いので取り組む必要がない」という声をいただくこともあります。

でも、僕たちは少し違った考え方をしています。「人や市場は完璧でないので未来の問題を過小評価してしまう。だから、例え重要であっても10年、20年後に発生するような問題には痛みを感じることが難しい」という考え方です。

地球や人類とってのごみ問題は、人にとってのがん細胞のようなものではないかと思っています。現状のポイ捨てごみ問題は、がん細胞で言うと生まれたばかり〜ちょっと進行したくらいの状態なので、痛みを感じることはありません。ただ、がん細胞は確実に増殖を続けていて、明らかな痛みを感じる頃には手のつけられない状態になってしまいます。

ある程度清掃システムが機能している日本に住んでいると、街のごみは増えても減ってもいないように見えるかもしれません。しかし、ポイ捨てされたごみのうち、回収されなかったものの一部は自然界に流出し、生態系に影響を与えます。例えばごみの一部は雨に流され、川から海へと流れ込みます。近年、海水に含まれるプラスチック破片の数量は増加の一途で、あまりに破片が細かすぎるのと、広範囲に散らばり過ぎているため、一度流出してしまうと回収はほぼ不可能です。もし仮に漁獲高の激減などの形で社会が痛みを感じはじめてから対処しても手がつけられない可能性が高いのです。

「痛み」を感じる仕組みとはがんで言うところの検査にあたります。めんどくさいし、結果を知るのは怖いことだけれども、定期的に検査をして問題が無いかを調べないといけない。悪い結果が出たら悲しいけれども、それでも悪い結果を知らずに10年後、20年後に取り返しがつかなくなるよりはずっと良い。

僕らに地域や自治体の取り組みを否定するつもりは全く無く、一緒にもっと効率良く、もっと安く問題を解決できる方法を探していけたらと考えています。そのための第一歩が、テクノロジーの力を使って、ポイ捨て問題の正確な現状を把握し、もし表面化していないリスクがあれば早く痛みを感じられるような仕組みを作ることなのではないかなと。それが、僕らの考える「地球からポイ捨てごみを無くす」ために必要不可欠な一歩だと考えています。

おわりに

補足のつもりが記事本文より長い文章になってしまいました... ここまで読み進めてくださったかたはごく少数だと思いますが、そんな皆さんをはじめとする多くの方々に普段から支えていただいていることに本当に感謝しています。

これからもチーム一同頑張って参りますので、応援よろしくお願いします!